オフィシャルブログ

㉝父のすい臓がん闘病生活~本当に大事な人を亡くす事~

このエントリーをはてなブックマークに追加
Bookmark this on Livedoor Clip
Bookmark this on Yahoo Bookmark
LINEで送る

ときよしが亡くなってもうじき1年になろうとしています。

泣く回数で言えば減ったけど、悲しさにレベルがあるとしたらMaxで、いつまでも変わりません。何年経とうとそうらしいです。

周りはそう言います。

親を亡くすのは順番なんだと言い聞かせて生きております。

 

大事な人をなくすのは私の人生で初です。

母親も亡くしてますが大したことはありませんでした。

嫌いだったからです。

 

ときよしと行った二条城の近くのご飯屋さんは次も一緒に行くつもりだったのに、結局初めて行ったあの日が最後になりました。

 

私は友達にも「また〇〇行こうなぁ」とか言います。

子供の「お母さん、〇〇連れてって~」も「また今度なぁ」とか言うんです。

病気のときよしとさえ、ご飯屋さんに次行けると思ってました。それが健康な相手ならなおさらです。

人はどの一瞬が最後になるかなんて本当にわからないです。

これからは[また今度」を減らしていこうと思います。

 

お金の問題も考えます。

ときよしは仕事に復帰したいけど体調不良で結局退職する事になれば休業補償もなくなると葛藤してはりました。

私は休んでても補償があるうちはもらいながら治療に専念した方がいいと勧めました。

でも結果ときよしの生きがいから遠ざけたような気がしています。

その時の判断は間違いじゃなかったとも思うけど、どの答えを出してもどうせ後悔するなら、お金の問題に直面する時はお金を取るのはやめようと・・今は思ってしまいます。

「お金はなんとかなるからそんな心配せんと仕事行き」と声をかけてれば・・仕事に復帰してすぐにやめる事になったとしても本人のやり切った感が残ったんじゃないか・・

女優の天海祐希さんが「お金は人を助ける時に必要です」って言ってはりました。お金には使い方ってもんがちゃんとあるんですね。間違いありません

 

そしてお墓

今は「墓じまい」とまで言われるのに私はときよしのお墓が欲しくなりました。骨をそばに置いときたいけど

地震が来たら?持って逃げれなかったとして家がぺっしゃんこ・・ときよしもぺっしゃんこです。

じゃあ永代供養で共同の納骨・・?誰(笑)一緒に入ってる人たちは(笑)

悪くないけどときよしだけには会えません。

ときよしが死んでただでさえ会えない辛い毎日やのに・・せめてお墓に会いに行きたくなったんです。

そして嫌いだった母親も一緒にお墓に入れて母親にもちゃんと手を合わせたいと思うようになりました。

なんといっても大事な人の大事な人なんで。

私は心が広くなりました。

 

昔から「辛い経験をした人は人にやさしい」とか言いますが、

ときよしを亡くす辛い経験が母親にまで優しくなれたって事で・・

 

両親が今いる世界を大切にしていきます

お仏壇とか、線香とか、多分やけど「あっち」に通じてるんでしょう・・

ときよしが大切にしてた物や人も大切にしていきます

実家、母親、祖母、孫たち、同僚だった方たち、私自身です

 

亡くなって家に連れて帰ってきた次の日、会社の方達15人ほど、なんと全員で顔を見に来てくれたのです。吹雪の夜でした。

ときよしととても仲良くしてくれていた同僚の方が

「お父さんの娘やっていう事を誇りにしていきや」って言って下さいました。 とても素晴らしい人だったと私の知らないときよしの事を教えて下さいました。

 

これから先、自信をなくす時その誇りだけで堂々と生きていけそうです。 きっと私が死ぬ日まで私を強くしてくれます。

 

会いたいなぁ、声が聴きたいです

絶対に叶わない願い事です

鈴虫寺のお地蔵さんでもこの願いは叶えれないわ

親がいる方は是非とも大事にしてほしいと思います