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⓯父のすい臓がん闘病生活~ときよしが知らない事~

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私の父「ときよし」は2017年3月にすい臓ガンが見つかりました

 

手術が無事成功して術後経過も順調で、これからもっと回復すればときよしは仕事復帰も考えてはります。

「ガン」という病気はこれで終わりという訳にはいかなくて、再発予防の為に「抗がん剤」治療などに進むのが一般的です。

 

ときよしがたくさん飲み続けている薬の中に「痛み止め」がありました。

まあまあきつい薬です

これは術後の痛みを抑える為の薬でもありますが、この先この痛み止めが無くなる事はありません。

 

まだ入院中 GWが明けちょうどご飯が始まったくらいの頃、私だけA先生に呼ばれて話をしていました

「手術の時すい臓のそばの動脈の組織を採って後で組織検査に出したら目に見えないガン細胞がすでに浸潤していた この動脈は小腸に繋がっていて取ると腸が腐るので手術は出来ない」という内容でした

 

要は再発どころかガンはすでに手術できない場所に転移しているということです。

先生は必要なことだけ言うと黙ってはりました。私は意味を理解するのに時間がかかりましたが

「それは一番最初に言われた余命の6か月が変わらないかもしれないっていうことですか?」と聞くと「可能性は高いです」とだけ答えはりました。

 

話が終わってトイレかどこかで泣きはらして病室になかなか戻れなかったのを覚えています

あんな大手術をしたのに?治るって信じて辛い術後に耐えてるのに?

目を何度も洗って何とか泣いてない顔で病室へ戻りました。

 

ときよしはイヤホンをして眼鏡をかけて一生懸命テレビを見ようとチャレンジしてはる様子でした

ベッドの上の何も知らないときよしを見ると嫌でも涙が出てどうしても止める事ができませんでした。

 

この時だけはときよしの目が見えにくくなってて良かったと心から思いました。

泣いてる顔は絶対に見せたくないです。

 

ときよしがいなくなる、そう遠くない未来を覚悟しないといけないし、それまでの時間をときよしの為だけに使おうと決めました。

この時から仕事を辞める事を考えだしました

 

ガンが心底憎いです。

 

~転移~

すい臓がんは年齢関係なく進行が早くて、そのスピードは例えば大腸がんが半年単位としたらすい臓がんは月単位だそうです。

すい臓の位置的に周りには大きな血管や神経、ほかの臓器も密集しているから、転移もしやすいみたいで、特に転移しやすいのは肝臓、腹膜、リンパだそうです。