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私の父「ときよし」は2017年3月にすい臓ガンが見つかりました
~日記~
1月15日 今日から緩和に引っ越し 外科から離れるの嫌やなぁ A先生じゃなくなるし・・しかも前に(緩和の先生)と(緩和の看護師さん)にキレてるし・・いらん事してもーた・・慣れるんかなぁ、ここに。昼間セミナーで引っ越しに付き合えへん 夕方病室来た時、電気もつけんとベッドに座ったまま一点見てぼーっとしてた。ときよし、ここ、来たくなかったよな・・。でも7階の看護師さんたちがみんな並んで見送ってくれて、リハビリで歩くときは7階来てなぁってゆってくれたって嬉しそうに話してた。うちは看護師さんたちのお別れは最後にしよう。
思えば最近は病院の中ばっかりいたし、今日は久しぶりに外から病院を見る気分で・・いつか、もっとずっと先でこの病院を(あんな時があったんやな)って見る時が来るんかな・・とか・・
ここ何日かはなんでか考えたくない、こんなことばっかり考えてるなぁ・・
ときよし、ケータイ触ったり、本読んだり、今めちゃ元気。だから今がずっと続いていつまでも一緒にいれると錯覚してる。今もケータイ握りしめたまま寝てしまってる。おやすみ、帰る。
1月16日 (長女)がインフル。夕方から来る。スープが出たけど全部吐いたって・・でも元気
1月17日 15時から音楽会 (長女)見てから来る 石原裕次郎の「北の旅人」をリクエスト。楽しそう。終わって病室戻るとき車椅子押してたら「お父さん、全然声の出んね~」やって。いやいや、1番声デカかったで(笑)聞こえへんのか~困ったもんや
(長女)が気になるし一回帰る。でもまたすぐ来る。来たら様子が変わってる。仰向けに寝たまま大きく目開いて、布団、顔半分までかぶってガタガタ震えてお経唱えてる。いくら声をかけてもうちが見えてない 完璧なせん妄 熱41℃ 夜中まで付き添う 一時的やったみたいで、朝方落ち着いてから帰る。
1月18日 朝来てすぐ(緩和の先生)の話。肝臓からの熱の可能性やって。朝一人で歯磨きしようとしてこけて頭打ったって看護師さんから聞いた ごめんな、いてたら良かったんやな 様子を見に行くとぼんやりしてる・・(長女)がインフルエンザやからうちが移ってなくても「保菌」してるかもしれんし・・できるだけそばにいーひん方がいいかもって看護師さんに言われる どうしよう・・そんなん無理や・・でもときよしと他の患者さんの為か・・一旦帰る でも夕方看護師さんから血圧が低くなってきてるから来てあげて下さいって電話ある (次女)連れて、大泣きしながら向かう 夜、(緩和の先生)に「敗血症にかかってる」って言われる
そばを離れへん
ベッドの中でずっと動いてる 涙が出てる でも夢うつつの中しんどくないって言う A先生が来てくれはった。「この土日、、もしかしたら今日でもおかしくない」って「どうか気をしっかり持って下さい」って
ケータイ使うのに下のデイルームに降りる ときよしがずっといた7階を見下ろす 見慣れた看護師さんたちが忙しそう 前まで長い間エレベーターで7階に行く時、お見舞いで9階を押す人を何回も見た 今は7階押す人をうらやましく見る
しんどいときよしを1人にばっかりさして、うち、何のために仕事辞めてんろ 病気より(緩和の先生)より誰より自分に腹が立つ ごめん それしか言えへん こんなうちなんかを毎日待ちわびてくれてありがとう
緩和ケアに来てから6日後の
1月21日 日曜日 朝の8時15分
ときよしと さよならしました。
病院に友達のYちゃんが飛んできてくれました
Yちゃんは不思議な事にこの日の朝
「Yちゃん おっちゃんもう痛くない」 と言ったときよしの夢を見たと言いました
私は2月日ほど寝ませんでした。もし私が寝たら私の所にもそう言いに来たかな
病室には手帳、歯ブラシ、歩行器、ジャンパーと靴が、私と一緒に取り残されていました