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㉒父のすい臓がん闘病生活~姿を現すのが早すぎる~

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私の父「ときよし」は2017年3月にすい臓ガンが見つかりました

 

10月末頃から吐く様になってご飯の時間が不定期になるとタイミングを逃して余計しんどくなるので、おにぎりを持ち歩く様になりました。

小さな小さなおにぎりです。

 

二条城に行った後、2回位Kクリニックに通院しました。ときよしのお気に入りになった京都の自然食ランチの店にそのうち1回は病院が終わるのが遅くて行けず、もう1回は店が定休日で行けませんでした。

そして、11月に入ってすぐ、またKクリニックの通院日が来ましたが、この時ひどく吐く様になっていて店に寄るどころではありませんでした。持ってきていたおにぎりにも手をつけられず、帰りの車の中でも吐いてしまいました。

 

吐いたものからは「薬」の匂いしかしませんでした。

 

朝起きても目は覚めているけど布団の中でずっと過ごすし、吐く事が分かっているからごはんもあまり食べないし、最終的には、お風呂も入れなくなりました。毎日、お風呂に浸かって体を温めるのが日課でしたが・・

そんな中でも比較的体調のいい日には、夕方ゆっくりウォーキングしたり、、無理してバーベルを持ち上げる日もありました。

なんとかしてちょっとでも体力をつけたいとあがく姿は目を背けたくなるほどでした。

 

11月6日 朝からひどい腹痛とだるさ  服もなかなか着替えれなくなります。

O市民病院に行き診察してもらいます

A先生はこの日不在で、違う先生が診てくださいました。この先生も1回目の入院の時に良く顔を知ってるのでときよしは安心してこの先生の指示に従いました。

 

「10月末にしたCTも分かり辛くて詳しい検査をしたいし、嘔吐が続きだいぶ衰弱してるので1度入院しましょうか」

と言われました。

明日の11月7日の昼から入院と決まりました。

 

診察を受けているときよしの後ろで涙が止まりませんでした。

帰ってこれないんじゃないかと、ふと思ってしまったからです。看護師さんがティッシュを差し出そうとしてくれたけど慌てて断ります。ときよしに気付かれるのが嫌でした・・

 

家に帰り、ときよしに今食べたいものを聞きました。

食べれないのは分かってるけど家ではきっと最後の食事になります。

「治るまではしばらく食べれへんから今晩好きなもの食べて入院頑張ろうな」・・とまた嘘をつきました

カレー ハンバーグ どんべい 巻きずし イワシの丸焼き

を久しぶりに食べたいとリクエストでした

 

それぞれをほんの小さい一口ずつ食べてときよしはごちそう様しました。

それでも、「うまかったぁ」とちょっとだけ嬉しそうでした。

 

おいしい訳ありません。無理してばっかりです。

いつも持ち歩いた小さいおにぎり